ブログタイトルの最適化は、最も手軽にアクセスを増やす手段です。
今回は、タイトルを最適化する方法を紹介します。
これだけ読めば、タイトル作成のすべてを知ることができます。
検索画面を改変する
「検索画面を改変する」という技があります。
これを使えば「自分のタイトルが、他と比べて魅力的かどうか」という判断ができます。
まずは、上位表示したいキーワードを検索します。
検索結果画面を表示させて、3位か4位のタイトルを右クリックしてください。
右クリックして「要素を検証する」を選びます。
※各ブラウザで名称が異なります。
- Chromeは「検証」
- FireFoxは「要素を調査」
- IEは「要素の検査」
どのブラウザでも、ソースコードが出てきます。
次に、タイトルをダブルクリックして、自分が付けたタイトルに変更します。
今回は「電気自動車 エコ」で検索した場合を例とします。
3位のタイトルを、自分で考えたタイトル「EVはエコか?水素・ハイブリッド・EVの最新研究を数字で比較!」にしてみました。
これで、周囲のタイトルと比べてください。
- そのタイトルでクリックしたいか?
- 上から順にざっと見て、視線が止まるか?
- 目立っているかどうか?
- 解決してくれそうなタイトルか?
- そのタイトルは、検索意図に合っているか?
これらを客観的に見ることができます。
もちろん、周囲と比べて劣っている場合は、何度もタイトルを変えてテストします。
上図のように、文字数の制限があるので、文字数を合わせてください。
「 …」を最後に入れると、それっぽくなります。
逆に文字数が少ないタイトルでは、「 – サイト名」を入れます。
これで、最も魅力的なタイトルができます。
視線が止まるタイトルを作る
タイトルを改変したら、全体の検索結果をチェックします。
上から下までスクロールしてください。
自分が作ったタイトルは、目立っているでしょうか?
十分、目立っている場合は、視線が止まると思います。
目立つタイトルを作る
ライバルサイトと比べて、タイトルを目立たせるコツがあります。
数字を入れる
タイトルに数字があると、視線を止めることができます。
- ○○のアプリ5選
- ○○に必要な5つの考え方
- ○○をする9の方法
- ○○に必要なのはひとつだけ
不思議なことに、奇数の方が視線を止めます。
「8」を使うぐらいなら、ひとつ削って「7」を使ってください。
記号を入れる
記号を入れると、視線を止めやすくなります。
ほとんどのサイトは。の替わりに!を使っています。
区切りは | を使っても良いですが、サイト名に見えてしまうので注意しましょう。
- ○○をする方法!予算別に紹介
- ○○のおすすめ機種!性能、価格・・・
他にも以下の記号が使えます。
- ?
- 「」
- ()
- 『』
- 【】
ライバルと比べて、目立つタイトルを作ってください。
【】の使い方
【】←この大括弧は、注意が必要です。
多くの人が使うので、逆に埋もれる場合があります。
年号を入れるのには、便利です。
- 【2020年】
- 【最新版】
【】を使う場合は、冒頭の手法で、検索結果をプレビューしてください。
タイトルテンプレートを使う
タイトルテンプレートとは、需要が高い記事タイトルです。
- 〜とは?
- 〜の方法
- 〜の理由
- コンビニで買える
- アマゾンで買える
これらの記事は、検索需要が高いので、多くの流入を見込めます。
引き寄せワードを使う
需要の高いワードがあります。
- 無料の〜
- 便利な〜
- 効率〜
- 最新〜
- 新商品〜
- 簡単な〜
- 初心者向け〜
「最新」「新商品」というワードは、「よりよい」という期待が含まれます。
実際は、新しい物がよいとは限らないのに、よい物だと思わせる効果があります。
「初心者向け」というワードは、中級者や上級者であっても、読みたいと思わせることができます。
知るためのコスト(時間・思考)が掛からないと思わせるタイトルにします。
具体的なビッグワードの例
「〜とは?」というキーワードは、wikipediaが上位になります。
「wikipediaで知りたい」という需要が高いからです。
ビッグワードだから、「〜とは?」の需要が高いとは限りません。
「レトルトカレー」で検索してみてください。
レトルトカレーのwikipediaは、下位にあります。
ほとんどの人は、「レトルトカレーとは?」というコンテンツに興味がないからです。
検索ニーズの高いタイトルを選んでください。
例:Amazonのレトルトカレー全てを試食!本当に美味しいオススメ5選
否定系タイトルについて
否定系タイトルとは、一般的な風潮に逆らう記事です。
- ○○をしてはいけない
- ○○を信じてはいけない
否定系タイトルで、ビッグワードを獲得した事例があります。
この記事は、誰も書いていなかったのと、内容も正しかったので、爆発的に流入が増えました。
一時期は、この記事だけで月1.5万PVを超えていました。
しかし、長くは続きませんでした。
最終的には、以下のような検索ワードでのみ、表示されるようになりました。
- ○○ 信憑性
- ○○ 本当
- ○○ 嘘
やはり、検索意図にあった記事を書くことが大事です。
Search Consoleでタイトルを最適化する
Search Consoleを使って、タイトルを最適化する方法があります。
この方法を使えば、成果が出てないタイトルを簡単に見つけられます。
まずは、検索パフォーマンスにアクセスします。
検索パフォーマンス画面で、フィルタボタンを押します。
CTRにチェックを入れます。
次より小さいを選び、5を入力して完了ボタンを押します。
次に、掲載順位をフィルタします。
次より小さいを選び、5を入力します。
ここに出てきたクエリ(キーワード)は、通常よりも低いCTRです。
真っ先にタイトルを改善しましょう。
表示回数でソートしてください。
検索数の多いキーワードが分かります。
そして、実際に検索してください。
冒頭の方法で、魅力的なタイトルに変更します。
これだけでアクセスが増えます!
実際の検索順位が11位でも、画像スニペットが上段に出ていたら、2位としてカウントされます。
必ず実際の検索結果画面をチェックしましょう。
この方法を使うと、「検索ニーズと、記事が合っているか」ということも分かります。
キャプチャにあるように、0%のCTRは、あきらかに検索意図が合っていません。
ぜひ、新規の記事を書いてください。
すでに5位以内なので、簡単に上位を獲得できます。
記事ごとにタイトルを最適化する
先ほどは、「成果が出てないタイトルを見つける」という内容でした。
Search Consoleでは、記事ごとにタイトルを最適化することができます。
まずは、最適化したいページをクリックします。
次に、クエリタブを押します。
これでページごとに、検索結果の解析ができます。
- クリック数(検索結果からクリックされた数)
順位が高いほど、クリックされます。 - 表示回数(検索結果に表示された回数)
表示回数が多いワードは、多くのアクセスを得る可能性があります。 - CTR(クリック率)
クリック数と連動します。順位が高いほど、CTRも上がります。 - 掲載順位
検索結果での平均順位。
順位が高くなれば、CTRも高くなります。
ほとんどの人は、上位から順にクリックするからです。
しかし、8位以下になると、CTRは1.5%前後になります。
ここでは、「どのキーワードの表示回数が多いか」を調べます。
キーワードに対して、魅力的なタイトルか、チェックしてください。
キーワードは左に寄せる
視線は、左から右に文字を見ていきます。
したがってキーワードは、左に寄せた方が選ばれます。
ただし、前述の「引き寄せワード」がある場合、以下の方がクリック率も高くなります。
キーワードプランナーを使って類義語を選ぶ
同じ意味のキーワードがある場合、どうすれば良いでしょうか?
この場合は、検索数が多い方をタイトルに入れます。
検索数を調べるには、キーワードプランナーなどのツールを使ってください。
一般的に略したワードは、検索数が多くなります。
- スマートフォン
- スマホ
スマホの方が多く検索されます。
何度でも変更してPDCAを回す
タイトルを変更しても、SEOに問題は起きません。
PDCAを回しながら、タイトルを変更しましょう。
最低でも1週間以上は待たないと、PDCAを回すことはできません。
文字数を最適化する
検索結果の文字数は、よく変更されます。
したがって、実際の検索結果にアクセスして、文字数をカウントしてください。
モバイルとPCでは、表示されるタイトルの文字数が異なります。
必ずモバイルでアクセスしてください。
ほとんどの人は、スマホで検索するからです。
短いタイトル vs 長いタイトル
タイトルは「短ければよい」という簡単なものではありません。
魅力的で、内容に合っていれば、長くなっても構いません。
ただし、以下のように実用的なタイトルは、短い方がクリックされやすくなります。
- ○○の計算機
- ○○の利用人口の統計
サイト名を後ろに付けるべきか?
ほとんどのサイトは、タイトルの後ろにサイト名が付いています。
WordPressなら、自動挿入されるテーマが多いです。
タイトルにサイト名は、付けなくても構いません。
サイト名を付けない場合でも、検索結果では、サイト名が自動で付きます。
ハイフン「 – 」とパイプ「 | 」の違い
ハイフン「 – 」とパイプ「 | 」については、どちらでも構いません。
Googleが自動でサイト名を付ける場合は、ハイフンだったり、コロン「:」の場合もあります。
サイト名にブランド力がある場合
価格.comは、サイト名が前にある珍しいサイトです。
<title>価格.com - CANON EOS R ボディ 価格比較</title>
「価格.comを見たい」という需要が多いのでしょう。
ブランド名が強力であれば、サイト名を前にするのも手です。
強力なブランド名のサイトでなければ、オススメできません。
タイトルのサイト名は、後ろに付けましょう。
(WordPressユーザーは、気にする必要はありません)
タイトルの書き換えは、操作できない
Googleがタイトルを書き換える場合があります。
このときGoogleは、最適なタイトルに変えようとしています。
ただし、検索ワードごとに変わります。
Googleが変更したタイトルを、ヒントにしてください。
今より、優れたタイトルが見つかるかもしれません。
Google公式のヘルプを読む(何度も)
Google公式のヘルプを読んでください。
プロのSEOパーソンでも、公式のヘルプは、定期的に読み返しています。
SEOの影響を気にせず、選ばれるタイトルにする
下図は、タイトルを変えてから、急激にアクセスが増えた記事です。
とは言っても、Googleのアルゴリズムは、単純ではありません。
たまたまタイトルを変えたときに、検索順位が変わっただけでしょう。
こういったことは、よく起こります。
因果関係だと勘違いする人も多いので、注意しましょう。
そして下図は、おそらくタイトルの変更によるものです。
上図の記事は、明らかに検索意図と合っていないタイトルでした。
検索意図を読み取れば、タイトルを変えるだけで、アクセスを増やすことができます!